この記事に訪れたあなたは、
「ヘアカラー後にいつからシャンプーをしても大丈夫なんだろうか?」
「カラーを長持ちさせるコツはなんだろう」
こんな悩みや疑問をお持ちではないでしょうか?
カラーが長続きするかは髪質によるものも大きく、特に髪質的にカラーが長続きしないとお困りの方にとっては、カラー後のシャンプーやケア方法を知っておくことは大事です。
しかしカラー後のシャンプーやケア方法を間違ってしまうと、余計にカラー落ちを引き起こしてしまう原因にもなりかねないんですよ。。。
こんにちは、大宮で美容室retrue代表の金子です。
実はカラーの施術時に、カラー後のシャンプーやケア方法についてお客様からご相談を頂くことが多々あります。
「実際に今までどんなケアを行っていましたか?」
とお聞きすると、意外にも皆様、間違ったシャンプーやケア方法をされてることが多いです。
「きっと他にもカラー後のシャンプーやケア方法で間違った方法を実践されている方がたくさんいるはず!」
と思い、今回は
- カラー後のシャンプーのタイミング
- カラー後のシャンプーのやり方
- カラー後におすすめなシャンプー
についてを、美容師目線でご紹介したいと思います。
少し長い記事になってしまいますが、お付き合いいただければと思います。
それではどーぞ!
ヘアカラー後のシャンプーのタイミングはいつ?
せっかく美容室に来て頂いてヘアカラーをしたのなら、少しでも長く髪色を維持したいですよね。
髪色を長持ちさせるための対策はいくつかあるのですが、最も重要なのはヘアカラー後のシャンプーのタイミングになります!
実は、ヘアカラーが髪に馴染むまでにはある程度の時間が必要なんです。
そのため、ヘアカラー後すぐにシャンプーをしてしまうと、髪に完全に馴染んでいないためカラーが落ちやすくなってしまうわけですね。
ではヘアカラー後のシャンプーはどのタイミングがベストなのか?
結論から言うと、シャンプーのタイミングはヘアカラー後24時間後がベストになります。
ヘアカラー後24時間経っていれば、完全にヘアカラーが髪に馴染んでいるので洗い流してもらって大丈夫です。
ただ、中には「24時間も待てない!」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、最低でもヘアカラー後12時間はシャンプーを待って下さい!
12時間後のシャンプーであれば、かなりヘアカラーも髪に馴染んできているでしょうし、24時間後と比較してもその後の手入れ次第ではそんなに大きな差はありません。
もちろん髪質などの個人差はありますが、もし24時間待てない場合は12時間を一つの目安時間として考えて頂いて大丈夫です。
【シャンプーのタイミング まとめ】
★ヘアカラー後のシャンプーのベストタイミングは24時間後
★どうしてもシャンプーしたい場合でも最低12時間は待ちましょう
ヘアカラー後のシャンプーのやり方
ヘアカラーを長持ちさせるためのシャンプーのタイミングをお伝えしましたが、実はシャンプーのやり方次第でさらに長持ちさせることができるんです!
ここではそのシャンプーのやり方についてご紹介していきます。
ヘアカラー後のシャンプーのやり方
1.シャンプーはぬるま湯で洗う
実は、シャンプーはぬるま湯で洗うことが大切なんです。
なぜぬるま湯で洗う必要があるのか?
その理由は、髪の毛が熱に弱いからなんです。
実は、髪の毛はほぼタンパク質で構成されています。
例えば、同じタンパク質であるお肉は焦げると固くなったり、卵は焼くと固まりますよね。
これはタンパク質が持つ熱によって形が変化する性質によって発生している現象なんです。
この性質はもちろんタンパク質である髪の毛にも含まれていて、髪の毛も熱を当てると形が変化してしまっているんですね。
そのため熱が当たりすぎた髪はヂリヂリになってしまったり、硬くゴワついてしまうわけです。
つまり、ただでさえヘアカラーで弱っている髪の毛を高温のお湯で流し続けることは髪の毛をいじめているのと同じで、大ダメージを与えてしまうことになるんです。
以上の理由から、ヘアカラー後のシャンプーで高温のお湯は厳禁です!
シャンプー中も必ずぬるま湯で洗うようにしましょう!
2.ゴシゴシ洗わない
シャンプーのやり方で重要な事の二つ目は、ゴシゴシ洗わないことです。
なぜゴシゴシ洗ってはいけないのか?
その理由は、髪の毛が摩擦に弱いからなんです。
シャンプーしている時、抜け毛や切れ毛が出てくることはありませんか?
実はあの抜け毛や切れ毛は、日々のシャンプー時の摩擦によってダメージが蓄積されたことで発生しているんです。
それだけ髪の毛は摩擦に弱いということなんですね!
つまり、ヘアカラー後の弱っている髪の毛をゴシゴシ洗うことも髪の毛に大きなダメージを与えているのと同じで、色が落ちやすくなるとともに抜け毛や切れ毛が多く発生する原因になります。
シャンプーはゆっくり洗い流しても汚れは落ちるので、ヘアカラー後のシャンプーはゴシゴシ洗わず泡立たせ、ゆっくりと洗い流すことを心がけましょう!
3.シャンプーは2回しましょう(スタイリング剤がついている場合)
これまで説明してきた一連の流れが、ヘアカラー後のシャンプーのやり方としては間違いないと思います。
しかし、シャンプー前にスタイリング剤がついていた場合はこれで終わりではないんです。
もしスタイリング剤がついていたら、しっかり落としきるためにシャンプーを必ず2回してください!
実はスタイリング剤ってすごく落ちにくいんです。
もちろん種類によって違いや差はありますが、一回のシャンプーではしっかり落としきれていないんですよね、、、
そのため、一回のシャンプーではスタイリング剤が邪魔して髪の毛をしっかり洗えていないんです。
その証拠に2回目のシャンプーは泡立ちがよくなります。
スタイリング剤が残ってしまうと抜け毛や髪の毛を傷つける原因にもなりますので、シャンプーは必ず2回しましょう!
トリートメントを丁寧に行いましょう
ここまでヘアカラー後のシャンプーの方法を説明してきました。
シャンプーのその先、トリートメントの重要性について説明していきます。
結論から言うとヘアカラー後のシャンプーの後は、トリートメントを必ずした方がいいです!
なぜトリートメントをした方がいいのか?
その理由は、髪の毛を弱酸性に戻す作用があるからです。
通常髪の毛は弱酸性ですが、ヘアカラー後の髪の毛にはアルカリ成分の薬剤がついているため、アルカリ性になっているんです。
髪の毛がアルカリ性の場合、以下のデメリットが考えられます。
- シャンプーをしても色落ちしやすく、タオルへの色移りが起こりやすい
- 髪の毛の膨潤により栄養分が外に出るため傷んでしまう。
※ヘアカラーはこの膨潤によりできたキューティクルの隙間に染料を浸透させています。
つまり、アルカリ性によってキューティクルを開いてしまっている状態なんですね。
トリートメントにはこの開いたキューティクルを引き締め、アルカリ性に傾いた髪を弱酸性に戻してくれる作用があるんです。
そのため、弱酸性に戻すのを早めるためにトリートメントは必ず行うようにしましょう!
すぐには弱酸性に戻せませんが、戻るのを確実に早めてくれます。
【シャンプーのやり方 まとめ】
★シャンプーは必ずぬるま湯で
★洗う際はシャンプーを泡立たせ、ゆっくり洗い流しましょう
★スタイリング剤がついている場合は必ず2回洗いましょう
★トリートメントはしっかりつけましょう
カラー後のシャンプーの選び方
カラー後のケアは、シャンプーがかなり重要になります。
カラー後のシャンプーで主に重視するべきポイントは3つです。
- ダメージを補修する成分配合
- アミノ酸系であること
- 保湿成分配合
理由を一つずつ説明していきますね。
ダメージを補修する成分配合
初めにダメージを補修する成分が必要な理由は、カラーが落ちるのを防ぐためです。
カラー後の髪の毛はダメージによってキューティクルが開いていて、放っておくとカラーが落ちやすい状態なんです。
そのため、ダメージ補修してキューティクルを閉じてあげることでカラーを長持ちさせられるようになるんですね。
アミノ酸系であること
2つ目はアミノ酸系の成分になります。
アミノ酸系の成分が必要な理由は、アミノ酸系以外の成分だとカラーを落としやすくしてしまうからです。
シャンプーには、
- アミノ酸系
- 石けん系
- 高級アルコール系
の3つの洗浄成分があります。
石けん系と高級アルコール系にはアルカリ性の性質があり、洗浄する際に髪の毛のキューティクルを開いてしまうためカラー剤を流出させてしまうんです。
一方、アミノ酸系に含まれる弱酸性の性質は髪の毛のキューティクルを開くことなく洗えるため、カラー剤の流失を防ぐことでパーマを長持ちできます。
そのため、アミノ酸系がベストなんです。
保湿成分配合
3つ目は保湿成分です。
保湿成分が必要な理由は、髪の毛の開いたキューティクルを整えられるからなんです。
カラー後の髪の毛はキューティクルが開いてしまっています。
保湿成分によってこの開いたキューティクルを整えてあげることでカラー剤の流出を阻止できます。
そのため保湿成分が含まれるシャンプーがベストになります。
カラー後のシャンプーの選び方をまとめると、
★ダメージを補修する成分
└キューティクルを閉じることでカラーを長持ち
★アミノ酸系の成分
└洗浄の際にキューティクルを開かないことでカラー剤の流出を阻止
★保湿成分
└キューティクルを整えることでカラー剤の流出を阻止
といった感じです。
以上3つのポイントを重視したおすすめのシャンプーをご紹介します。
カラー後のおすすめシャンプー
弊社が開発したシャンプーはシルク系+酸性石けん系洗浄ベースのやさしい泡で、髪をいたわりながらしなやかに洗い上げます。
ヘマチンがパーマやカラー後のダメージを防ぎます。ノンシリコーン処方。
シャンプーの開発で最も重視するのが、洗浄成分です。
パブリックであれば高級アルコール系の洗浄成分、サロン専売品であればアミノ酸系の洗浄成分、というように単体の洗浄成分に焦点が当てられます。
しかしながら、実際は単体の洗浄成分ではシャンプーとしての機能性は不十分であり、数種類の洗浄成分をブレンドすることでシャンプーとしての機能を発揮します。
洗浄成分のブレンドこそがシャンプーの機能を決定づける最も重要な要素であり、このブレンドに処方技術者の腕が試されます。
以前は洗浄成分のブレンドにこだわることが処方技術者の基本でしたが、シリコーンを始めとする髪の手触りを良くする添加成分の開発が進み、洗浄成分にこだわらなくても添加成分によってシャンプーの機能性を上げることができるようになりました。
それによって一定の機能性を持ったシャンプーができるようになりましたが、髪質や毛歴、頭皮の肌質が多様化するに従って、対応できなくなってきています。
そこで、現在のノンシリコーンブーム、オーガニックブームに見られる添加成分へのこだわりが出てきていますが、洗浄成分の処方設計が従来のままでは使用感が悪くなってしまいます。
リトゥルーのシャンプーではシルク系、酸性石けん系、ベタイン系をベストミックスでブレンドしているため、ノンシリコーンでも使用感が良く、さらに皮膚への刺激が少ない、洗浄成分の処方設計をしています。
また、生まれたての髪は疎水状態であるのに対して、ダメージを受けた髪は親水状態にあるため、3種混合PPTを配合し、ダメージを受けた髪を生まれたての髪のように疎水状態へと導きます。
カラー後のおすすめトリートメント
グレープシード油、スクワラン、モリンガオイルなどを配合し、パサつきを抑えてしっとりとまとまり、髪の表面にさらさら感を与えて指通りを良くします。
保湿効果の高いハチミツ、ヨーグルト、アロエベラ液汁も配合しました。
特にCMC脂質と呼ばれる髪の脂に着目し、研究しています。
ダメージによってCMCが流出することで、髪の保水能力が低下し、パサつきなどの質感の低下につながることが分かっています。
そこで、CMC脂質に構造の似た成分を配合することで、ダメージによって失われたCMCを回復することができます。
CMC脂質の一種「セラミド」に類似した「ポリクオタニム-92」を配合。髪のダメージ部分に吸着し、ダメージをケアします。
さらにCMC脂質の一種である「18-MEA」に類似した「メドウフォーム−δ−ラクトン」を配合。
18-MEAはキューティクル表面にある脂質で、髪のツヤや手触りを良くしますが、紫外線やパーマ、ヘアカラーにより傷んで失われます。
「メドウフォーム−δ−ラクトン」はドライヤーなどの熱により、18-MEAが失われた部分に吸着します。
また、CMC脂質だけでなく、ポリフェノールを多く含む植物性オイルもブレンドし、ダメージを受けて緩んだ髪を引き締め、ダメージを受けた髪を生まれたての髪のように疎水状態へと導きます。